東北大学史料館

東北大学史料館

史料館について

東北大学史料館は、昭和38年(1963)7月にわが国初の大学アーカイブズ「東北大学記念資料室」として設置されて以後、半世紀近くにわたって活動を続けてきています。その沿革は、以下のようにまとめることができます。

  1. 記念資料室にて(1960年 原田副室長)『東北大学五十年史』編纂事業と東北大学記念資料室の発足 東北大学では、昭和35年(1960)に『東北大学五十年史』の編纂刊行を終了したのち、編纂事業において調査・収集した資料の保存公開の必要が認識され、1963年(昭和38)7月、「本学の歴史に関係ある記念となる資料を収集、保存するとともに、これを公開活用して、もって本学及び学術の発展に寄与する」ことを目的とする「東北大学記念資料室」が設置されました。当時国内にはこうした大学アーカイブズの設置例はまだありませんでしたが、欧米の大学ではアーカイブズが多く設置され始めており、こうした事例を参考にわが国初の「大学アーカイブズ」として発足しました。
    なお発足当初の記念資料室の運営は附属図書館と一体的におこなわれていましたが、昭和61年(1986)に片平地区の旧東北大学附属図書館本館に移転して以後、独立の施設とスタッフで運営されるようになりました。
  2. いわゆる「情報公開法」の施行と東北大学史料館への改組
    平成12年(2000)12月、この「東北大学記念資料室」はあらたに「東北大学史料館」へと改組され、より本格的な大学アーカイブズとしての整備充実にむけ歩み始めることとなりました。
    この「史料館」への転換は、国立大学法人化に向けた学内改組の動きのなかで従来の「記念資料室」のありかたについて再検討を進めるなか、(1)いわゆる「情報公開法」の施行に伴う保存期間を満了した歴史公文書の保存公開体制整備、(2)『東北大学百年史』編纂事業の伸展に伴う資料受入・保存公開体制のさらなる整備、(3)本学を代表する一般公開施設としての整備充実、といった観点からおこなわれたものでした。とくに(1)については、翌年4月より保存期間を満了した歴史公文書の評価を史料館が担当することが学内で正式に制度化され、以後歴史公文書にかかる業務が大きな比率を占めるようになりました。
    平成18年(2006)4月からは、総合学術博物館・植物園とともに「東北大学学術資源研究公開センター」の業務組織となり、従来の図書館に加えこれらの組織との連携も強めています。
  3. 「公文書等の管理に関する法律」施行と史料館公文書室の発足
    平成23年(2011)4月、「公文書等の管理に関する法律」の施行に伴い、同法が「特定歴史公文書等」の保存公開施設として定める「国立公文書館等」 に相当する施設として、史料館に新たに「公文書室」が設置されました。同時に、「特定歴史公文書等」に該当しない資料の保存公開施設(部門)として「記念 資料室」が設置され、以後この2室(2部門)体制で、本学の歴史に関する資料の保存と公開をおこなうことになりました。

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