戦後六十年にあたる今年の企画展では、「学徒出陣」「学徒動員」を中心に、戦時下における本学の学生生活についてご紹介します。

　戦争が当時の大学に何をもたらしたのか。学生たちがこれをどのように受け止め、どのように生きようとしてたのか。当館に残る当時の生の資料をもとに、当時の学生や教員の声に迫ります。

展示風景

◇深まる戦時色のなかで

　・東北帝国大学での集団的勤労作業

　・増田飛行場への勤労奉仕作業実施要綱

　・学校教練教科書（旧制二高で使用されたもの）

 

◇「学徒出陣」前夜

　・出征教官壮行会で記された日章旗寄せ書き

　　(曽我部静雄氏旧蔵)

　・応召中の教職員・卒業生等からの書信

　・昭和18年9月卒業式での学生総代答辞

　・高瀬五郎監修・高戸顕隆述『学徒出陣』

　・『写真週報』二九四号　「今こそ学徒蹶起の秋」

 

◇東北帝国大学の「学徒出陣」

　・学生の徴集猶予停止措置に関する文部省からの指示電報

　・仮卒業証書

　・東北帝大における出陣学徒統計

　・学徒野外総合演習、関東北出陣学徒壮行会関連文書

　・入営を控えた法文学部生が心境等を綴ったレポート

 

◇東北帝国大学の「勤労動員」

　・動員を控えた学生の心境を綴ったレポート

　・学徒動員便覧

　・苦竹・陸軍造兵廠への動員学生による回覧文集「春樹集」

　・群馬・中島飛行機伊勢崎工場での勤労動員日誌

　・工学部鉱山学科、理学部生物学科での動員資料

　・勤労動員・戦時下の教育研究に関する各教官の意見書

 

◇疎開・空襲、そして敗戦

　・小宮豊隆『図書館記』（図書館疎開について）

　・広浜嘉雄書簡（法文学部の疎開について/複製）

　・「東北帝国大学学徒隊」看板

　・理学部生物学教室「防護当番日誌」

　・空襲防火有功者表彰状

　・出陣・復学学生の卒業式答辞